この中に一人、‥で懐く意味。

 
 
 「この中に一人‥、○○がおる!」
 
 
な、なに?!
 
 
替え歌芸人(?) 嘉門達夫の持ちネタ。
 
 
 「お前か!」「お前か!?」「お前や〜〜〜〜っ!!」
 
 
 
ああいう感じ。
 
‥で?
 

 
 
 「違います!」「違いますっ!」
 
 
そういう応答。
 
人と違う部分は、隠すべきである〜って感覚。
 
 
それ以外は全員、同じであるべきって感覚。
 
 
 
少し前のアニメ Another の、
 
「この中に一人、死者が居る…。」
 
ああいう感じ。
 
紛れ込んだ異分子を、怖れたり蔑視したりする感じ。
 
 
そういうのがあの時代の感覚であり、イジメの様式でもあったんだろうな。
 
 
うっ‥うん。なに?
 
今流行りのいじめの話題に、私も乗っておこうかな‥って。
 
‥‥はぁ。
 
 
 
 
対して今、
 
 
例えば、
 
「いいとも!」のテレホンショッキングでは、
 
100分の1アンケート〜とかって、やってるのとは
 
隔世の感。
 
 
‥?
 
 
「たった一人」が その場に居ることを、みんなで喜ぶ。
 
そういう存在を、感謝し祝福する雰囲気。演出。セレモニー。
 
居ないと残念〜な、そういう様式。ロールプレイ。
 
 
 
嘉門達夫のネタを笑う、その笑いの質も
 
今では昔と変わっているんじゃないかな?
 
 
‥今は、100分のX‥‥。
 
 
そうね。何時からだっけか。
 
観てないから、知らないんだけど。
 
 
でも、今も多くのゲストが小さい数を狙っているそうだ。
 
まだ、そういうい時代の中に居るのよね。
 
 
いまだ…、ね。
 
 
徐々に逸れてきているけど‥‥。
 
 
う〜ん‥‥。
 
 
 
ある意味、昨日の話の続き。
 
 
価値観の輪廻、流転の話。
 
 
この流れからすると、輪廻であるならば、
 
十数年後には、
 
異分子を怖れるような、
 
再び、同類だけで集まるような
 
 
そんな社会になっている‥のかも知れないけれど…ね。
 
 
え〜〜〜〜っ♪♪
 
 
 
あ、でも、
 
嘉門達夫の時代にも、その対象は、
 
笑い飛ばす存在になっていたんだよね。きっと。
 
怖れる状態でもタブーな状態でもなかった。
 
 
けど、
 
それを笑えるようになる前には、怖れる時代が有ったんだろう。
 
気付いても触れない。見て見ぬフリをしてやり過ごす時代。
 
宮沢賢治の「風の又三郎」的な。自分の心の中だけに留めておく美徳。
 
 
排除のピークではなく、緩和の兆しとしての嘉門達夫
 
 
 
今は‥、その逆の流れを呼び覚ます存在としての嘉門達夫
 
 
どうだろ‥?
 
 
 
 この中に1人、○○がいる
 
 
…その○○に、
 
「妹」を入れたタイトルのアニメが、今やってるね。
 
ははは‥。
 
まだ観てないけれどー。
 
 
 
多分きっと、Another 的なものではないんだろうな。
 
単純な萌えアニメで、ハーレムアニメなんだろうけれど…、
 
 
 
このタイトルは、幾らか気になる。
 
 
妹を選ぶと地雷*1‥って、禁忌モノってコトなのかな?
 
それとも、
 
萌え要素としての「妹」*2を選ぶ‥選定するってコトだったり?
 
 
‥その言葉の位置付けが、少々気になる。
 
 
この言葉の持つ意味の変化の行方として‥‥。
 
どんな観点だヨ〜〜〜っ♪♪
 

*1:選ぶと地雷…最近のいいともでも、客席に紛れたニューハーフを当てるゲームがあったそうですね。間違うと失礼という地雷コーナー。

*2:血縁って意味よりは、ファンタジーとしての「妹」、柳田国男の書いた「妹の力」的な。