全勝対決のその後は…

今日も一日雨模様。
 
降ることは無かったけれど、雲が厚く薄暗いまま。
 
涼やか〜♪
 
 
陽が落ちて、気温が上がってきた気がするから、
 
明日は、晴れるのかな。(昨日の今頃は24℃、今26℃)
 
 
 
 
そんな日の千秋楽。
 
千秋楽 全勝対決は29年ぶりらしい。
 
 
この歴史的対決を制したのは、日馬富士
 
 
優勝を決めても厳しい顔を変えない日馬富士
 
十五日を通して次の綱取りを予感させる場所だった。
 
 
そうなの‥?
 
 
 
 
優勝インタビューになって、話題を向けられて、
 
さすがに彼らしい笑顔が出たけれど、
 
来場所の覚悟を問われると、厳しい表情を取り戻した。
 
 
 
変ったな。日馬富士
 
 
 
前回の綱取りの時は、
 
綱取りを格好良く決めてやろう〜みたいな打算というか
 
下心が溢れるほどで、そのまま自滅したんだけれど、
 
 
今場所には、そんな姿は一切無かった。
 
 
中盤だったかな。
 
強引でけっこう無理な投げで買った勝負に、
 
「危なかった」と答えていた。
 
謙遜や、社交辞令ではなく、本気でそう答えていたんだろうと思う。
 
 
自分の勝負に対して、
勝因の多くの部分を「運」と判定し、
逆に言えば、敗因を「実力」と判定する
 
そういう厳しい所に自分を追い込んでいる。
 
そんな気がした。
 
 
 
一瞬の隙を見逃さず、捨て身の賭で勝負を勝ち取る
 
そんな挑戦者として実力を示すレベルを越えた。
 
精神的に鍛えてきたんだと思う。
 
大関昇進に賭けて琴奨菊が行った以上の精神修行を。
 
知らないけど。きっと。
 
 
 
でも、
 
それでも、まだ百点とまでは言えない。
 
 
終盤には、立褌を掴んだオマケの一番が有った。
 
ある意味「反則」を見逃して貰っている。
(一気の勝負で、立褌が勝負の主因になってはないからかな?)
 
 
綱取りの場所で、注目される中、そんな甘い判定など二度は無いだろう。
 
 
多分。
 
 
 
でも彼は、
 
この優勝を単なる通過点として、しっかり次を、その先を、
 
しっかり見つめているようだ。
 
 
 
 
無責任な多くの相撲ファンは、
 
 
彼を平幕の「トリックスター」として、
 
軽量で弱いけど時に金星を上げる存在として期待して、
 
体重を増やす事を奨めずにいたみたいなんだけど、
 
 
彼は、その期待をある意味「裏切って」大関昇進を決めた。
 
 
世代交代する前の大関等は、ある意味「角番」の優遇に安住して、
 
その地位に執着してた。いや、そんな事は無く
そんな甘い気持ちで務まる地位ではないんだろうけれど、
 
そういう「延命」も、力士人生の一つの選択肢だと思う。
 
 
でも、彼はそんな事を微塵も考えていないんだろうな。
 
 
相撲生命を、例え短くしても、綱取りに挑む。
 
そんな覚悟でいるんじゃないかな。
 
 
 
私も彼の、無邪気な相撲を、
 
興行の娯楽として期待していたクチなんだけど、
 
とても申し訳ないような気持ちになった。
 
 
 
厳しい一番を取って、負けても舌をぺろっと出すような
 
そんな愛嬌のある姿は、もう見られないんだな…。
 
ちょっと、なんだかさみしいけど…。
 
 
でも、ガンバレ!
 
 
 
 
…とはいえ、
 
次も優勝取られたら、横綱は四場所優勝逃すことになっちゃうな。
 
でも、そんな白鵬も、もう貯金で勝ってるような状態。
 
身体を基礎から作り直さないと、
 
また、二人横綱が短く終わるかも知れない。
 
白鵬にとっても次の場所までが勝負所…かも。
 
 
 
また、相撲が面白くなってきましたね。
 
 
 
ね?
 
 
 
…。
 
 
あ、終わった‥?
 
 
 
‥聞いてなかったのかな? ぜんぜん? \(>×<。)