七草がゆくぅ


食べた〜?!
 
なにを…?
 
七草がゆ
 
 
…ま、食べたけど。
 
おせちで胃がもたれたから?
 
 
そうね。
 
 
弱った胃を休めるため…とか、
 
無病息災になる…とか言われてるよね。
 
 
言われてる?
 
 
言われてる。…という言い方をしたのは、
 
そうではない…と、私は思っているから。
 
ちがうの?
 
違うかどうかは断言できないけど…。
 
 
 
一昨日のおせちに対する考え方とも通じるもので、私は…、
 
 
七草がゆの伝統は、
 
身近にある野草・雑草の中にも食べられるものがある
という知識を継承するためのものだ…と思っている。
 
飢饉に際しての非常食確保の知識として。
 
この季節は、一年で最も食料が枯渇する期間でもあるし…。
 
あ〜。
 
 
そして、きっと、
 
主食の米がどんなに栄養価が高くなっていっても、
 
ソバ、ヒエ、アワ 等々を、文化として食べ継いできてるのと
きっと同じ。通底しているものだと思う。
 
んー。
 
 
だから、
 
七草がゆの伝統を大切にするという行為は、
 
スーパーでセットになっている七種の葉野菜を買ってきて
調理すること…ではない。とも思っている。
 
へー。
 
 
自分で摘んできて、それを食してこそ。
 
だと思うんだ。
 
 
かゆで食べるというのも、
 
なるべく ふやかして、見た目を増量して、
 
時間をかけて食べて、空腹感を誤魔化す知恵
 
…かも知れない。
 
う〜ん‥‥。
 
 
 
 
じゃ、秋の七草は?
 
 
あれは食べ物じゃないね…。
 
 
その頃は、一年でもっとも飽食の期間だから、
 
食べ物よりも心の栄養を尊重できるんだよ。
 
 
 
きっとね。