一言でふるくさいトカ言うけどさ

ヒトがさー。
 
ある作品に対して「ふるくさい」と評する時、
 
二つの意味があるよね〜?
 
 
二つ?
 
 
 
一つは、
 
二番煎じである、洗練されていない。
 
…とか、そんな感じで技術的に未熟である事を指摘して言われる場合。
 
 
もう一つは、
 
なんか懐かしい、なにかに似ている。
 
…等々、いかにも「あの頃」っぽい
今更そんなこと言われても、それって昔の価値観で、
今時役には立たないよ、得る物は無いよ。
〜とか、そんな場合。
 
え〜?!
なにが違うの〜?!
 
 
分かんないかなぁ‥。
 
前者は、
パクリとか模倣とか、底が浅い感じの作品であっても、
 
後者の場合は、そうとも限らない。
 
過去のあの頃発表されてたら、ウケてたんじゃないか
…とか、
作品のメッセージは古くさいけど、
伏線とか構成とかがそこそこ絶妙で、
古典を読むような気分で読めば、
それなりに楽しめる…とか、
 
ああ‥、うん。
 
 
 
 
加えて、
 
 
作品そのものの質を判断しているのか、
 
単に自分が読んで新しく得る物が有るか無いかでしか判断していないのか、
 
…という別の側面からも切り分けられる。

ふるくさい
     |良質 |粗悪
―――――┼―――┼――――
 既視感 | あ | い
―――――┼―――┼――――
 未視感 | う | え

最初に呼び分けたのが横で、今付け加えたのが縦。
 
 
自分にとって役立ちそうだ とか 面白い だとか、
思ったまま 感じたままに判断してるだけだと、
作品その物の善し悪しとは関係無く、良否の判定をしてしまう。
 
極端なことを言えば、過去の名作を劣化コピーしただけの
粗悪な作品を初めて見た時に、
見たことなかったが故に感銘してしまい、
 
後に、そうとは知らずに過去の名作を見た時に、
「あ、これアレのパクリじゃん。ツマンネ。」
とか、してしまうことも。
【え→う、あ→い】
 
 
まさかっ♪♪
 
 
どうだろうね。
 
ただ、
 
自分の中だけでは、
身に付けた概念を与えてくれた作品として、
それを大事に思うコトは良い事だし、
 
後から見た名作を、名作だとかって理由だけで、
自分の記憶を改竄するように、その地位を明け渡す必要は、
無いと思うんだけどね。
 
 
どーゆーこーとー?!
 
 
上手く言えてなかったかな…(汗)
 
 
 
ただ、
 
自分の既視感…なんか見たことある…だけで作品の善し悪しを判断せずに、
 
自分の感情とは また別のこととして、
その作品を、どういう人には こんな気付きをもたらすだろうな…とか、
自分には良さの解らない人気作品であっても、
そのファンを見下したりとかはせずに、
それを良いと思う背景要因を考えたりできるといいな。
 
…とか思っている。
 
 
いいんじゃないかな。
 
けど‥、重くない?