ぱねえ

「ぱねぇ」
 
‥?
 
 
この言葉、
一言で言い換えれば、「スゲー」
って意味で使われているけど、
 
「超越的な」
「飛び抜けてすごい」
 
…と言うような意味で使われているっぽい。
 
‥‥だね。
 
 
これ、ちょっと変じゃない?
 
 
どこが‥‥?
 
 
 
 
「ぱねえ」ってのは、「半端の無い」
の略であって、
 
「半端が無い」ってことは、つまり、
「割り切れる」ってことでしょ?
 
ええ、まぁ‥。
 
 
 
もしくは、
 
もう一つの可能性として、

「半端者」、「あぶれもの」
「何処にも所属していない」…わけじゃない。
 
そういうような「半端者じゃない」
 
…という意味ならば、
 
 
せいぜい「一人前である」
と言っているようなもの。
 
 
だったら、たいして誉めてない。
 
 
ぱちくり‥。
 
 
 
 
そもそも、「ぱねえ」が「スゴイ」ってなったのは、
なんでなんだろう?
 
え〜〜‥。
 
 
 
 
思うに、
 
「割り切れてない」「曖昧な」日本的なものを、
快刀乱麻にぶった切る。
 
 
「余りが無い」、「グレーゾーンが無い」
 
…って、ことなんじゃないかな。
 
あ、うん。
 
 
そうであれば、
 
それは それで スゴイことだとは思う。
 
度胸が要る事には、変わりがないものね。
 
あ、ああ♪
 
 
 
でも、それは、そうであっても、
 
「超越的な人間でなければ できないこと」
 
…ではない。
 
 
 
物の分別が着いていない子供も、
曖昧な判断で軽率に即断する。…事は、ままある。
 
「はだの王様」
 
…とかね。
 
 
 
割り切った判断ができる者を、
特別な者として尊敬する背景には、
 
「自分と同じ分別がある」前提で、
 
「自分に見分けられない事象」に対して、
それを
「自信満々に半端無く割り切る存在」を、
 
「(自分の持っていない)何らかの裏付けがあって判断しているのだろう」
 
…と思った。という、
 
「仮定」と「想定」を踏まえて、感心している。
 
うん‥。
 
 
 
そう判断してる者 自身には、
その仮定にも想定にも、何の裏付けも無い。
 
ただ、
 
「自分は自信が無く判断できない」という
事実のみを根拠にしているだけ。
 
あー。
 
 
 
 
…。
 
そんな物語を、言葉の背景において想像する。
 
だとしたら…、すでにこれ…、
「今時の言葉」…じゃないよね。
 
そういうのがスゴイ時代は、なんかもう終わってる気がする。
 
‥‥。
 
 
…あれ?