愚痴を零すのが下手な人がいる

愚痴を零すのが下手な人がいる。
 
愚痴に上手い下手なんてあるの?
 
う〜‥ん。
 
論理的な意味での 上手い下手
の話ではなくて、態度として…というか、
基本姿勢として…というか。
 
それで?
 
 
 
えっと、
 
ただ愚痴を零していてくれれば、こちらとしても、
いくらでも聞いていてあげられるのに…。
素直に不満や鬱憤を表現してくれれば、それに対して
賛同してあげることも出来るのに…。
 
変なメンツなのかな。見栄なのかな。
いや、自己欺瞞なのかもしれないけど…、
それが愚痴であることをしきりに覆い隠そうと
する人がいる。
 
 
ある者は、正論やべき論を振りかざして、
あるべき価値観を周囲に押しつけてくる者。
 
それとは逆に、
当人は ただ何でもない日常会話を装っている
つもりなんだけど、抑えきれない不満が随所に
漏れまくっている者。
 
「べきだよね!!」ってのと、
日常会話的なの?…と。
 
 
 
前者はその正論によって周囲に余計な負担を背負わせる。
だけでなく、言っている当人をも追い詰めてゆく。
不満のエネルギーを「正しきこと」に費やすので、
不満の対象は ますます楽になり、
当人と周囲(身方)の人間の負担ばかりが増すことになる。
その構図が、ますます不満の構造を助長させるので
負の無限ループ。当人の体か精神が壊れるまで
止まらない。
止まらないの?
 
行動がムキになるのよね。アテツケ的に。
 
う〜ん。
 
 
 
で、後者は、
自らが話していることが愚痴になっていることに
気付いていないので、もしくは隠せているはずだと
思い込んでいるので、
 
周囲に愚痴を浴びせていることに無自覚。
 
語気が強かったり、形容詞がいちいち皮肉めいていたり
侮辱的だったりするのに、価値中立的表現のつもりなのね。
 
 
それで周囲が不愉快な気分になっていても気付かない。
気付かないし、愚痴に付き合わせたという負い目も感謝も無い。
あらら‥‥。
 
そういう愚痴にも付き合えるだけの余裕がこっちにあればいいけど、
それが無い時に、ちょっと無理に話題を逸らすと、
相手は こちらを理不尽な対応をした者として難詰し、
責めてくる。
 
無自覚…もしくは気取られるはずはない…と思い込んでいるので、
非は全て此方にあるものとして一方的に此方が詰られることに…。
 
う〜‥ん。
 
 
 
そんなこんなで、
 
愚痴にも巧い下手があるな〜って思う。
 
上手い人は、愚痴りながらも、聞く方が癒やされるような
プリプリっとしてて、可愛いかったりもするのに…。
 
もうちょっと具体的でないと
イメージしづらい…。
 
とりあえず類型だけで。…ゴメンね。
 
 
 
ただ、
 
愚痴の下手な人はストレスの捌け口が無くって、
自分には必要はないと思っていて、
 
とても不幸そうだったり、目に見えて無理していたりする。
 
…しているように見える。
 
 
なんか すごく もったいないように思う。
 
 
それも、「矜持」とか なのかなぁ…。
 
‥‥矜持?