曼珠沙華とさくらの日本人？
乱暴に重機で草が刈られ、黄色く枯れ草色に染まった土手に、
赤く染めるソレが、今年も にょきにょき と一斉に顔を出している。
ヒガンバナ♪
直に 燃えるような花で、一面彩られるんだな‥。
蓄えたエネルギーを、ここぞ！という一瞬に賭けて、
一斉に芽吹くんだな…。
芽吹く…？
いや、芽じゃないか…あれ？ 花芽という言葉もあるか…うん？
ひとりツッコミ‥。
べつに、ツッコメてないし…ι
日本のそれは、すべて単為生殖*1、つまりクローン
なんだってね。
「およそ1000年前に中国から渡来」‥と。
株分けみたいにしか増えないってコトだよね。
それでよくこんな一面に繁殖できてんだろうか。
人が？
なんだろうね。
それに、この 一斉に芽吹くエネルギーは、
いつ蓄えているんだろう…？
夏は鬱蒼とした薮の中だったわけで、
ほとんど地面まで光…届いてないし。
というか、彼岸花の葉っぱって？！
「開花後の晩秋に線形の細い葉をロゼット状に出す」
だって。
あー。あれ‥かな。弱ったニラみたいな。
けど、でも、それだと、
一見、普通の植物と違って、花と葉の順序が逆みたいね。
普通は「葉→栄養→花→実」
のところが、「花→葉」なんだから。
桜もじゃない。
あ、そうだね。
花が散ると共に葉を付けて、
葉が落ちてから一冬を越えて、
春に花だけを付ける。
こういうのが、好き‥なのかな‥？
日本人って？ う〜ん。
なんだろう？
努力の跡が見えにくい‥‥とか？
成果の礎である下積み…本当はある努力が見え難い…
評価され難い…ってのに同情or賞讃…故に愛でる…とか？
けど、どうだろう？
「ぽっと出の成功」を夢見てるのかもよ。
なにもないところに、幸せだけがぽんと転がり込む。
宝くじに当たるはずだ…みたいな。
枯れ木に花を咲かせましょう。な 花咲じいさん。
でも、当たらないよね。
うん。まず当たんない。…ほとんどの人がね。
