「現代の縮図」まど☆マギ…フライングで軽率作品評価。
基本、2〜1ヶ月遅れ*1でアニメを視聴している私だけど…、
ちょっと他を跳ばしてリア隊*2に追いついた作品がありまして…。
「魔法少女まどか☆マギカ」
完結まで残り2話…少し早いけど、総括的に語ってみたいと思います。
以下、ネタバレ注意♪
作品解体的感想。
まずは…、
やたら「契約」を迫ってくるキュウべえの存在から。
↓
あれは、やたら「夢を持つこと」を押しつけてくる
新自由主義のオッサンたち*3。
無邪気に「成果主義」を信じる彼らは、
一人の成功者を生み出すためには、
残り99人が 当て馬として惨めに散ってゆく
ことを、なんら厭わない。
この喩えに則れば、最も格差の激しい芸能界において、
「魔法少女」とは、例えば 新人アイドル*4。
利他的で無欲、そして自己主張の無い…
…そんな「まどか」のような人間ほど、
安値で扱き使うことができ、ピンハネにも無頓着。
事務所としては、この上なくボロ儲けができる逸材*5。
その意味からすれば、まさしく
「まどか のような人間」ほど、
「強力な魔法少女」になる*6。
…のは正しい。まったくもって真実。
自己投影する読者の自尊心をくすぐる
少年マンガにありがちな“常套句”ではない。
この物語は、それをこそ 戒めている*7。
こういうの‥‥、
ネタバレって言うの…?
どうだろ?
ちなみに、ここからは予想。
あの ほむら の無限地獄。
そこから抜け出る唯一の道は、やっぱり、
まどか が「魔法少女」になること。…なんじゃないかな。
「大人になること*8」を拒絶しても、そこに「未来」はない。わけで…。
節度ある魔法少女、節度ある魔女。その辺りが答えなんじゃないかな。
ぜんぜん 意味 判んないっ♪♪
ん〜。
10話かけて説明してきた「設定」を、
すべて覆す「願い」をすれば良いわけで…。
成ったことを後に一切後悔しない状態で成れれば、
事前に後悔する要因を全て断った後ならば、
ソウルジェムを穢す理由も無くなるわけだから…。
いや、ジェムを分離しなければいい。
いやそれ以前に、契約を介さずに成ればいいのかも…。
え? え?
まどかの母親の語った言葉が、やっぱ
総てのカギ…になってるんじゃないかな。
う〜ん。
放言列記(当日メモから抜粋)
☆第一話
この「耳毛」ってカワイイさデザインなのかな?
☆第二話
魔女を倒すことの「見返り」が語られるシーン。
「うわ、穢れを擦り付けたっ」ぞわっ。
☆第三話
心が満たされた者は「物語」から退場させられる…か。
☆第四話
最初「明るくていいなv」とも思ったんだけど、
この学校の教室のデザインって、鳥カゴみたいだにゃ。
☆第五話
本心を正論で説得し、押し殺すと、心を病むよ。
矛盾に辻褄を合わせるから、あらゆるコトが言葉通りでなく
逆の意味で聞こえるようになってゆくから…。
☆第六話
「穢れの塊を喰ったっ?!」“食物連鎖”の最上位じゃん。
あれ? でも、その設定(魂の在処)だと、マミさん
また出てくるってことも 可能なんじゃない?
☆第七話
『その気になれば痛みなんて』…その闘い方って、
自傷を繰り返す時の精神状態みたい。
☆第八話
各種エピソードの対比関係の核にあるのって、さやか
になってるのね*9。
☆第九話
エントロピーの説明が一般的なものじゃないね。
未来の子どもに借金を残すのか?! と言って
人権に切り込んできた新自由主義政治みたい。
☆第十話
これはつまり第十話であり第零話でもあるのね。
「魔法少女」になる場面を遅らせれば遅らせるほど、
強力な魔法少女として覚醒しているとも読めるのかな?
大器晩成?
だけど、ほむらの選択…「失敗」から受け取る「教訓」の選び方が、
すべて「逆を打っている」ようにも私には見えるのね…*10。
見てない人には、
なんも伝わらないね‥‥。きっと。
え〜?!
なら、ネタバレしてませんって言えたかな?
それはムリ‥‥。
う〜ん。中途半端。
観てない人を惹きつけ、引き込むようなレビューって、
どこから どう書いていいか、全然さっぱり判らない。
*1:単に溜め込んでいるだけ
*2:リア隊…リアタイ…リアルタイム。…で、今を生きる人達のこと。フラゲ志向なミンナは、一週でも遅れたら、古すぎて語る価値も聞く価値も無い…って思ってるんじゃないのかな(って、勝手な思い込み)。
*3:現実的に考えてほとんど不可能な事でも「可能性はゼロじゃない」と言ってそそのかしてくる。あたかもそれが可能であるかのように…。
*4:作家や漫画家でも可
*5:こう言っちゃえば、ブラックな企業もパートの扱いも一緒か
*6:多くの富(エネルギー)を生む
*7:例えば、正規・非正規の賃金格差。その原因の一つには、男性の社会進出に ただ憧れた専業主婦が、労働の対等な対価をほぼ求めずに、趣味の延長で「労働」を喜んだからだ…とも言われている。つまり、高学歴で優秀な専業主婦や大学生が、娯楽感覚で低賃金を厭わずにパート・アルバイトの労働市場に入ってきたから、低学歴で生活に困った人たちがまともな生活すらできなくなるような程に、パート賃金は引き下げられ、また、より劣悪な労働環境へと追い落とされていった。…のだとか。「そうする以外にどうしようもないヤツだけが…」作中でも示唆されていたけれど、水商売なんか まさにそう。はした金や些細な夢(消費)なんかのために、何不自由ない女子大生や女子高生に入ってこられたら、その道すら断たれる道理。
*8:魔女になること
*9:「上条(入院中)→さやか」≒「さやか(魔法少女)→まどか」…拒絶の理屈。「さやか≒杏子」…同じ問いに対する 救われない両極の答え。「さやか→上条」≒「まどか→さやか」≒「ほむら→まどか」…相手に どう思われるかより、相手にどうあって欲しいか
*10:「もう誰にも頼らない」という結論。失敗という「過去」は、その「結果」によって「真実」となるが、その「真実」を根拠とした行動が正しいとも限らない。例>言っても信じてもらえなかった。×→もう二度と言わない。○→別の攻め方を試してみる。etc