自分はたまたま長くいたから…とか聞きたくない

 
 
「自分はたまたま長くいたから」
 
 
業界人が しばしば言う台詞。
 
前に聞いたのはアニラジでゲストのアニメ監督だったかな…。
 
 
残酷な言葉だ
 
…と思う。
 
???
 
 
もちろん、単なる謙遜かもしれないし、
本人としては、正直な偽らざる気持ち
なのかも知れない。
 
知れないけれど…、
 
 

単に長く居れば、誰でも出来るタイプの仕事
 
…な訳がない。     そうね。
 
それが、
 
「もう少し我慢して辞めなければ、こんな楽しい仕事ができたのに…」
 
…的なニュアンスで、言うのよ。    うん。
 
でもね。
 
その人の言うように、もし、他の同期の方々が全員
業界に しがみついて辞めていなかったら、
あなたは その役割を、未だに担えていない
…ってことになるんじゃないの? …って。
 
その他の人たちが諦め、辞めていった結果として、
貴方に お鉢が回ってきたんでしょ(言葉通りに受け取れば)。
 
業界の予算的にも、市場の需要的にも、
座席数は おおよそ決まっているのだから。
 
 
そこは、みんなが辞めてくれた お陰で…と、
感謝を示す所じゃないのかなぁ? それを…ねぇ?
 
確かに酷いのかも…?
 
 
辞めずに逃げなかったことは 誇っても良い
とは思うのよ。けど…、
 
辞めた側にも色々な事情があったろうから…ねぇ?
 
う〜ん…。
 
実力より忍耐力…、才能より惰性…、
 
…だって言っているみたいで、なんかヤだ。
 
実力と才能のある人が担っているって思いたいじゃん?
観る方としても…。
 
 
 
『やっぱ、受け取る側の問題のような…。』