カラスがザリガニ咥えて飛んでった



あのカラスの黒い姿に、ザリガニの真っ赤な色が
 
口元に映えていた。
 
 
 
まるで、
 
大きく裂けた口内を、威嚇で曝しているかのように‥
 
その口から、炎でも吹いたいるかのように‥
 
 
ゆらめく炎のように、
 
ザリガニは その二本の腕を‥ハサミを‥震わせていた。
 
 
 
あのカラスが、そのザリガニを食べたのか‥
 
ただ おもちゃにして遊んだだけ なのか‥
 
 
塀の向うへ飛び去ってしまったので判らない‥。